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心臓MRI検査は“儲からない”? なぜ心臓MRI検査を継続できる医療機関は限られているのか

  • 執筆者の写真: CK
    CK
  • 3 日前
  • 読了時間: 3分

こんにちは。日本初の「心臓を中心とした循環器検査に特化した専門機関」CVIC理事長の寺島です。

私たちはこれまでに、延べ10万人を超える方々の検査を行ってきました。

その中で何度も耳にしてきたのが、「もう少し早く検査を受けていれば」という言葉です。

だからこそ私たちは、“早期発見と予防”に特化した心臓ドックの普及に取り組んできました。

2009年の創設以来、「最新・最良の心臓画像診断を一人でも多くの人に届ける」という理念のもと、MRIやCTを用いて心臓や血管の状態を精密に可視化し、心筋梗塞や狭心症、心不全の発症を未然に防ぐ診断を行ってきました。

しかし、この心臓MRI検査を継続することは、決して簡単ではありません。

心臓のMRI検査は難易度が高いにもかかわらず、採算が取りにくい

心臓の検査は、他の臓器と比べて難易度の高い分野です。常に動いている臓器であるため、撮影にも解析にも高度な技術が求められます。

脳MRIが約10分で終わるのに対し、心臓MRIは60分。さらに解析には、専門的な知識と高額な3D画像処理ソフトが必要です。

それにもかかわらず、保険診療報酬は脳MRIとほぼ同額。かかる時間やコストに対して、構造的に採算が取りにくい仕組みになっています。ちなみに、欧米では日本の心臓MRI検査のみで費用は7倍、医師の説明や詳細な解析を含めると10倍以上になることもあります。

加えて近年は、円安やインフレの影響もあり、MRI・CT機器の価格は大きく上昇しました。メンテナンス費や造影剤、人件費も高騰し、運営負担は年々増え続けています。

その結果、このレベルの心臓ドックを継続的に提供できる医療機関は、国内でも限られているのが現状です。

私たちが自由診療(自費)による心臓ドックを提供しているのも、こうした構造の中で医療を持続させるための選択のひとつです。

それでも、心臓MRI検査を続けなければならない理由

それでも私たちが心臓ドックを続ける理由は、この検査の価値にあります。

最新の医学的エビデンスでは、心筋梗塞の発症は約80〜90%が予防可能であると報告されています。

これは「病気を見つける検査」ではなく、「病気になる未来を減らす医療」です。

人口減少と高齢化が進む中で、現役世代の健康は社会の持続性に直結します。

その意味で心臓ドックは、個人のためだけでなく、社会全体を支える医療でもあります。

CVIC設立から17年。心臓ドックを取り巻く構造は今もなお厳しく、簡単ではない日々が続いています。

それでも私たちは、この医療を続ける責任があると考えています。

目の前の一人の未来を変えられる可能性がある。その価値がある限り、続ける意味があると信じているからです。



 
 
 

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